はじめに
経緯や記載する情報については第1回の記事に詳しくまとめてあるので，そちらをご参照ください．
toron-krr.hatenablog.com
MAX・フォワード編の記事はこちら
toron-krr.hatenablog.com
今回はきららキャラットのアニメ化作品についてまとめます．
まんがタイムきららキャラット編
アニマエール
- 連載開始：2016年4月号 (2月)
- アニメ化発表：2018年3月号 (1月)
- アニメ放映：2018年10月～12月
- 単行本発売時期：
2巻：2018年1月28日
3巻：2018年9月27日
‐ 完結：2020年10月号 (8月)
ここ数年の連載作の中でもかなり特異な動きをしている作品です．まず連載開始からアニメ化発表までの期間が1年11か月，2巻発売と同時と全きららアニメ作品の中でもトップクラスの短さで，アニメ化発表から放映までの期間も9か月とやや短めでした．その都合上，アニメ直前の3巻の内容までアニメ化されました．
芳文社からの扱いはかなり，というか相当ぞんざいで，アニメ終了後は1回も表紙を担当できず，最終回の巻頭カラーも獲得できませんでした．最終回に表紙も巻頭カラーももらえなかったアニメ化作品はドージンワークとかなめも，あんハピしか存在しない*1ことからも扱いの悪さが伺えます．もっともアニメ化発表前や放送後の掲載順を見る限り単純に人気がない可能性も否定できません．身も蓋もないことを言うならば，以下の3作がアニメ化発表されたりアニメ放映されたりしてる隙間を縫ってNewGameやAちゃんねるは表紙を獲れているので，本当に人気があったなら表紙が取れててもおかしくないんですよね．槍玉に挙げられている最終回の表紙(まぞく2期発表)についても，本気で弔う気があるなら前の号でつむつき表紙にしてないでアニマエールにしてもよかったと思うのですが…．
まちカドまぞく
- ゲスト掲載開始：2014年8月号 (6月)
- 連載開始：2014年11月号 (9月)
- 1期アニメ化発表：2019年3月号 (1月)
- 1期アニメ放映：2019年7月～9月
- 2期発表：2020年8月28日 (きららキャラット2020年10月号)
- 2期アニメ放映：2022年4月～6月
- 単行本発売時期：
4巻：2018年10月25日
5巻：2019年6月27日
6巻：2021年2月25日
2019年の3か月連続重大発表の1本目の作品で，こちらはアニマエールとはかなり別ベクトルでかなり特異な動きをしている作品です．まず連載開始からアニメ化発表までの期間が4年4か月で，トップクラスの長さになります．一方でアニメ化発表から放映までは6か月で，こちらはトップクラスの短さです．どちらも最長・最短ではありませんが，かなり奇特なムーブであるといえるでしょう．また，2期の発表が本誌で行われているのも大きな特徴で，近年の作品では唯一になっています．
アニメ1期の際は4連続表紙巻頭カラーをこなせていましたが，その後体調を崩し休載→不安定ながら復帰→再度長期の休載と推移しています．その都合上1期の時は5巻発売がアニメ放映直前に合わせられていましたが，2期では発売できず(一応イラスト集は発売できている)表紙も同時期に放送のRPG不動産に譲っています．これに関しては従前から続いていたアニメ期間中の酷使の危険性が可視化された形となっているでしょう．2022年のアニメ組はその反省からか巻頭カラーの数が抑えられていましたので，現在に生きる教訓になっているのは不幸中の幸いといえるでしょう．ただアニメ化作家以外の扱いについてはまだ疑問符の残る扱いもあるので，作家の扱いの改善はまだ道半ば，といったところです．
恋する小惑星
- 連載開始：2017年3月号 (1月)
- アニメ化発表：2019年4月号 (2月)
- アニメ放映：2020年1月～3月
- 単行本発売時期：
1巻：2018年3月27日
2巻：2019年5月27日
3巻：2020年2月27日
2019年の3か月連続重大発表の2本目の作品．2巻発売前にアニメ化発表という異例のスピードで，アニメ化発表までの期間も2年1か月と早いです．一方アニメ化発表から放映までは11か月で，これは標準的な長さです．またアニメ期間中発売の3巻までアニメになっていて，制作も動画工房…とアニマエールに近い特徴がみられます．
アニメで一定の支持を得られたのか放映後もそこそこ好調で，単行本以外のタイミングで表紙を獲れていたり最近になって叡電コラボが開催されたりと人気であることが伺えます．アニメ期間にはコロナが広がっていく中でアニメのリアルイベントも中止になりましたが，逆境の中でもそこそこの結果を残せたのは嬉しいですね．
おちこぼれフルーツタルト
- ゲスト掲載開始：2015年1月号 (前年11月)
- 連載開始：2015年7月号 (5月)
- アニメ化発表：2019年5月号 (3月)
- アニメ放映：2020年10月～12月
- 単行本発売時期：
3巻：2018年6月27日
4巻：2019年10月27日
5巻：2020年9月25日
2019年の3か月連続重大発表の3本目の作品．アニメ化告知までの期間が3年10か月と長いものの，刊行ペースの都合上3巻と4巻の中間での発表になっています．
内容の変態性とは裏腹に，地元密着型の展開で愛されている印象です．これはアニメ制作に，地元東小金井の会社であるfeel.を抜擢できたのが大きいでしょう．この間のイベントではクラファンの可能性についても言及していましたが，仮に続編が出たとしても加速する変態たちをどう表現するのかって辺りはかなりネックになってきそうですね．
RPG不動産
- ゲスト掲載開始：2018年6月号 (前年4月)
- 連載開始：2018年9月号 (7月)
- アニメ化発表：2021年4月号 (2月)
- アニメ放映：2022年4月～6月
- 単行本発売時期：
2巻：2020年3月27日
3巻：2021年4月27日
4巻：2022年4月27日
アニメ化発表は連載開始から2年7か月での発表でした．しかし単行本発売タイミングとしては3巻発売直前という変なタイミングでした．これは直前の休載により，単行本発売だけがずれたのではないかと考えています．アニメ化発表から放映までは1年2か月で少し長めです．
アニメ直前～放映中の4連表紙のうち，巻頭カラーは2回のみでした．ブレンドSの最終回があった事情もありますが，負担軽減の意味もあったと思います．事実アニメ終了直後の1回の休載後は休載0回で5巻まで出ているので，調整は機能していたと言っていいと思います．
おわりに
あくまでも現時点での動きをまとめた程度なので，参考程度に．
またアニメ化作品のデータがまとまり次第記事を作ろうと思います．
